岸田國士『アカデミイの書取』(1929年)

「アカデミイの書取」というのが、説明がなくて、どんな問題なのかよくわからず。 フランスの大学入学試験みたいなもんなんだろうか。 ご丁寧に後半にフランス語と思われる問題が添付されているが、当然読めず。 一応、翻訳ソフトで翻訳しようとしたけど、うまくいかなかった。 出題者の文学者メリメの作品は読んだことはないけど、たしか芥川が好きだったはず。 ナポレオン3世と皇后の点数…

続きを読む

岸田國士「『赤鬼』の作者阪中正夫君」(1935年)

2016/4/5 タイトルに赤鬼とあるけど、実際はほぼ作家論。 阪中正夫(さかなかまさお)のことは知らなかったけど、評価されている。 何冊か出版されているそうだけど、読んだことがない。 ・リリシズムに出発し、現実の解剖に進んだ優れた作家の一人で天性の芸術家。 ・利害の心理の結果生じる凄惨な条件を冷ややかな微笑をもって描いている。 ・困難な戯曲の形式に挑んで…

続きを読む

菊池寛『青木の出京』

2016/4/8 雄吉が若いころ心酔していた「青木」が想像を絶するダメ人間だったという話。 ダメ人間ぶりがある段階を超えてしまうと、どんなに馬脚を現しても、心酔している側が勝手に理屈をコネてフォローを始める。 結果、自分がひどい目にあったとしても、フォローしている自分に酔える。 読んでいると「雄吉、早く目を覚まして!」と何度も思うけど、なかなか彼は目を覚まさない。 …

続きを読む