菊池寛『奉行と人相学』(1948年)

2016/6/23 大岡越前守が人相見がうまくなったばかりに、犯人に先入観を持つことを恐れる話。 初出は1948年「新今昔物語」らしい。 この年、菊池は亡くなっている。 晩年の作品は淡白すぎて面白いものが少ない印象。 そのなかで、なんだかとぼけた味わいがある。 『易と人相』では、人相見は信用しないはずだったが、どういう心境の変化があったんだろう。 大岡越前が下手人の手相なんか見られ…

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菊池寛『勝負事』

2016/6/22 勝負事、というより賭け事の話。 これも道徳の教科書シリーズのようで、面白味がわからない。 友達から「祖父が賭け事で身を滅ぼしたので、親から賭け事だけはするなと言われ続けた」という話を聞いたという文章。それだけ。 実際に菊池寛が聞いたのか、そういう体で書いた話なのかは、これを読んだだけではよくわからない。 つい、菊池の家族はどうだっけと思って調べてしまう。 「文芸春…

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菊池寛『小説家たらんとする青年に与う』(1923年)

2016/6/20 小説家になりたい青年に対して、一番最初に「25歳未満は小説を書くな」と身も蓋もないアドバイスで始まっている。 それから、いくら小手先の技術を磨いても生活の辛苦を知らないと希薄な作品になってしまうという話に続く。 今から見れば、技術より生活という二項対立は単純すぎて意味がない。 技術を磨くことも含めて生活のはず。 青年時代は色々な作品を読んで、生活の中で自分自身の人生…

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