岸田國士『「明るい文学」について』(1927年)

2016/4/3

甲乙の対談形式で表す文学論。

対談は菊池寛の発明と聞いたけど、この文章はそのあとに書かれたんだろうか。

文学における「明るい=軽い」「暗い=深い」という今でも良く聞きそうな一般論を採りあげている。

「明るい文学」は、文学と言えるのかどうかという問題。

甲の「(読者は)文学の中に人生そのものよりも、人生を観てゐる作者の眼を探すのだ。」という指摘がおもしろい。

最後に「明るい文学」とは「作者の眼の明るい輝き」だと結論付けている。

作品を語る時に使いたい表現。

乙に言わせると、作者の眼が楽観的であれば、それは真実を見ていないということらしい。

今の感覚だと「文学=暗い」なので、それに対する甲の考え方が岸田國士自身の結論なのかなと思ったけど、対談形式にしているのでよくわからず。

青空文庫:「明るい文学」について

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