菊池寛『納豆合戦』(1919年)

2016/6/20
子供が、盲目の納豆売りのお婆さんを騙して、最後に怒られる話。
道徳の教科書に出てくるような話。
1919年に児童雑誌「赤い鳥」に初出。
この時期の作品にしては物足りない。子供向けにかなり手加減していると思われる。
思い出話風だが、小石川の小学校に通っていた頃の話と書いてあるので、中学まで高松で育った菊池本人の話ではない。
誰かから聞いた話なのか完全に創作なのか。
ただ、納豆でなくても、菊池自身似たような悪さはしていたのかもしれない。してそう。
騙し取った納豆を「雪合戦のように納豆合戦をしました」とある。
当時の納豆はねばねばしていないんだろうか。
食べ物を粗末にする是非は置いておいてそれは楽しいんだろうか。汚すぎる。
主犯格がおまわりさんに仲間の名前を言うように求められ、泣き出してしまうところが、子供描写として好き。

青空文庫:納豆合戦

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