菊池寛『小説家たらんとする青年に与う』(1923年)

2016/6/20
小説家になりたい青年に対して、一番最初に「25歳未満は小説を書くな」と身も蓋もないアドバイスで始まっている。
それから、いくら小手先の技術を磨いても生活の辛苦を知らないと希薄な作品になってしまうという話に続く。
今から見れば、技術より生活という二項対立は単純すぎて意味がない。
技術を磨くことも含めて生活のはず。
青年時代は色々な作品を読んで、生活の中で自分自身の人生の考え方を築き上げていくのが大事という話。
確かにそうだけど、おじいさんと話している感じだなあと思ったら、1923年ってまだ35歳か。老成している。
菊池自身は最初に小説を描いたのは28歳。
同時期に活躍した小説家の中では遅いだろうから、その引け目があるのかも。
芥川は十代から小説書いているし。
菊池が芥川のことを認めてないとは思えないので「ただし、一部の天才を除く」という言葉が省略されている気がする。

青空文庫:小説家たらんとする青年に与う

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