菊池寛『私の日常道徳』(1926年)

2016/7/27
菊池寛が道徳について箇条書きにしている。
ご馳走になるならない、お金を貸す貸さないの基準が細かい。
人によって貸せる額の上限を決めている。
よっぽど無心される機会が多いんだろう。
ご馳走になる時、まずいものおいしいとは言わないが、おいしいものは明らかに言う。
約束は守る。ただし原稿の約束は守り切れない…という落とし方。
人の悪口より、その悪口をわざわざ教えてくれる人を嫌がっている。
こういう余計なことをする人は、今も同じようにいる。
「人への親切、世話は、慰みとしてしたい。義務としてはしたくない。」
「作品の批評を求められたとき、悪いものは死んでもいいとは言わない。」「だが、少しいいと思う物を、相手を奨励する意味で、誇張して褒めることはする。」
いちいち抜け道のようなものを作っている。真似したい。

青空文庫:菊池寛『私の日常道徳』

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