有島武郎『北海道に就いての印象』(初出不明)

2018/5/29 有島武郎(1878~1923)の北海道の思い出。 北海道文学全集 第3巻(1980年)初出不明。 19-23歳、30-37歳まで北海道、主に札幌とのこと。 主に札幌付近にいたはずだけど、一年のうち6ヶ月は雪に埋もれているという感覚がいまではわからない。100年も前なら気候も少しは違うのか。 リンゴ園があって、学生生活の頃(1897-1901あたり)、五~六銭あれ…

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菊池寛『蘭学事始』(1921年)

2016/7/29 杉田玄白は、前野良沢を苦手に思っている。 同じ学者でも社交的で調整型の玄白に対して、一途で頑固すぎる良沢は居心地の悪い存在だった。 その原因を学者としての嫉妬だと自覚して玄白は苦しんでいる。 『風雲児たち』の該当箇所を読んだばかりなので、ふたりの様子がみなもと太郎先生の絵で脳内再生される。 玄白にとって、良沢のような学者の鑑を煙たがっているということは、誰にも見せた…

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菊池寛『藤十郎の恋』(戯曲・1919年初演)

2016/6/16 小説は1919年4月大阪毎日新聞。 同年10月に大阪難波座で初演だそうだ。→世界大百科事典 第2版「藤十郎の恋」 小説に比べると追い詰められ方が足りないので、藤十郎がずいぶん勝手に見える。 読むだけだと、あっさりしすぎていて、相対的にお梶の貞淑さも弱くなっている。 結果、死ぬほどのことかと思ってしまう。 力のある役者さんがきちんとやれば、説得力が出るんだろうか。 …

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