菊池寛『形』(1957年)

2016/5/26 豪傑として名高い中村新兵衛が、普段戦場で身に着けている猩々緋の毛織物や唐兜を人に貸したとたん、討ち取られる話。 悲劇だし喜劇でもある。 本当の自分とは何かという哲学的な問いでもあって芥川の『鼻』や『ひょっとこ』にも通じている。 大衆論としての風刺も効いている。 ごく短い話にとにかく詰め込んでいる。 巧みすぎる。 色んなシチュエーションに置き換えが出来そうだけど、…

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公開審査会講評メモ(ブログ公開ver.)

「教育文化会館演劇フェスティバル2016 短編演劇祭 公開審査会」 エンプロ代表の遠藤雷太です。 教文演劇フェスティバルの短編演劇祭、一次審査員を承りました。 公開審査にあたって各チームごとに講評メモを書きました。 実際には話せた部分、話せなかった部分がありましたので、自ら費やした時間への供養の意味もこめて掲載します。 あきらかにわかりにくい部分で修正したところもありますが、基本的…

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岸田國士『アカデミイの書取』(1929年)

「アカデミイの書取」というのが、説明がなくて、どんな問題なのかよくわからず。 フランスの大学入学試験みたいなもんなんだろうか。 ご丁寧に後半にフランス語と思われる問題が添付されているが、当然読めず。 一応、翻訳ソフトで翻訳しようとしたけど、うまくいかなかった。 出題者の文学者メリメの作品は読んだことはないけど、たしか芥川が好きだったはず。 ナポレオン3世と皇后の点数…

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